私は、中学3年生の時に授業で本読みの順番が回ってきている時に、心臓がバクバクしてきて、居てもたってもいられない状態になりました。その時は自分の身に何が起こったのかわからずすごく不安な気持ちになりました。本読みは声が震えてしまい何とか最後まで読んだと思いますが、みじめな気持ちでいっぱいになりました。それからは本読みの授業があると思うとまたあの時のように心臓がバクバクして緊張して声が震えるのではないかという思いで頭の中がいっぱいになり勉強するどころではありませんでした。

 

それからは自分がまわりの人達とは違って変になったのではないか!と思うようになり、誰かに相談するということも思い浮かばず何とかしなければ!何とか治して元の自分に戻らなければ!という思いでした。自分でできる治す方法と言ってもそういったものはなく、どうやって逃げようか!そういうことばかりを考えていました。学校の成績は芳しくない中、一応卒業できました。

 

そんな状況の中、19歳の時に一冊の発見誌を手にすることができ、読んでみました。すると私と同じような症状で苦しんでいる人の体験記が載っていました。私は今まで自分だけが変と思っていたのでびっくりでした。すぐに姫路集談会のその時の代表幹事の方に電話をし、参加してみました。

 

初めて参加した時は緊張でずっと下を向いていました。周りを見渡すとみなさん隣同士和気あいあいとしゃべっており、笑顔もありで本当に悩んでいる人たちの集まりだろうか?と不安になりました。私はこの集談会があまりよくわからないまま参加したり参加しなかったりを繰り返していました。するとだんだん自分の緊張して震えている自己紹介があっても別に変な目でみないし、そういうのは関係ないというふうに接してくれていることに気が付いていき、他の人の自己紹介も耳に入ってくるようになるとみなさんの症状の大変さも感じられるようになり、自分だけが苦しいのではないと思えるようになりました。

 

今は症状を持ちながら以前よりは喜怒哀楽を感じることができ、月1回の集談会で悩みを共感できる場に参加しながらハラハラドキドキの日々を過ごしています。